再養育療法とは
 

 再養育療法というのは心理療法の一種で、平たく言ってしまうと「子供の心に戻って、治療者(ここで言う治療者とは、医師やカウンセラーに限らず、「親役」の意)に甘え直す治療法」です。

 子供時代に親に甘えられなかった人間は、心の奥に「甘えたい」という強烈な願望を抱えたまま成長し、内心に秘めた欲求と、社会の甘えを許さない態度に強い葛藤を常に感じるようになります。

 「欲求は抑圧はできるが、消滅させることは出来ない」というのはシグムント・フロイトの言ですが、この言葉が示すように、甘えの欲求はいくら齢を重ねようと、厳しい修行をしようと、決して消滅することはありません。そこで、こうした欲求をきちんと解放してあげなければいけないのです。

 なお、当会で再養育ないし再養育療法といった場合には、広義には「被治療者の甘えの欲求を、安全な環境で他者の力を借りて実現させる手法全般」を、狭義にはシュヴィング式を指すこととします。後者は、再養育には他に交流分析や自己再養育などという流派のものもあるのですが、私はそちらの方は詳しくないためです。

 ただし、これらの流派のものに興味が無いわけではありませんので、これらの使用者の入会やレクチャーは歓迎いたします(ただし、無論当会やシュヴィング式への攻撃的・批判的な内容、過剰な勧誘などはお断りします)。


 

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